山奥にある山

かわらしま

2020年04月23日 15:36

大松尾山(おおまとおやま)の登山口がある林道は、大鹿村の分杭峠から中川村の折草峠まで続いていますが、大鹿村に地所のある林道にはゲートがあって車の通行はできません。
一方、中川村側にはゲートはありません。
折草峠から林道に車を進めて行くと、やがて恐れをなす悪路に。深いりは危険と判断。引きかえして折草峠にもどりました。
予定では大松尾山を越えて尾根を縦走し、二つ目のピークまで行くつもりでしたが、予定外の林道歩きがプラスされたので、行けるところまで行って、正午になった時点で進行は終了とし、そこで昼食をして戻ってくることにしました。
折草峠から徒歩で林道にはいって、かなり歩いた地点で「車も登山者も通行不可」の立て看板に遭遇。
ほんとうに林道を通行止めにしたければ、看板は林道の入り口にたてたほうがよい。いずれにしろ悪路なので車の通行はできないのだろうけれど、登山者も不可というのは納得ができなかった。
そこは今さら引きかえせない地点でもあり、看板は無視することに。
帰りにわかったことだが、林道が沿うようにしてある尾根に地図にはない杣道があった。
帰途は、その道で草折峠までおりてきました。
さて、看板を過ぎて30分ほど歩いたところに尾根へむかう踏み跡をみつけ、そこから登山道へ。
そして着いた二度目の大松尾山。人を不安にさせるもののない穏やかな山容には、しみじみとした静けさがよく似合っている。
12時までにはまだ1時間くらいあったので、さらに先へ行ってみることに。
大松尾山から先は赤テープの目印はなく、踏み跡も不明瞭。地図と磁石を取りだし、方向を定めて降っていくと、やがて踏み跡を発見。赤テープを木に巻きつけながら、さらに降っていくと、わりとしっかりした杣道のある尾根に着きました。
一つ目のピークを過ぎ、目標にしていた二つめのピークに無事、到着。そこに山の名はなく、市町村の境界をしめす石杭とポリ製の細長い筒が立っているだけでした。
正午には時間があったので、ピークの東側に降るとあると思われる林道に行ってみることに。
15分ほどくだると、林道際の崖に出ました。林道におりられそうな箇所を見つけ、赤テープの目印をし、ピークにもどりました。
大松尾山から先は人の訪れも稀な山域のようでした。
前回も誰にも会いませんでしたが、今回も誰にも会いません。
山の高さではなく、しみじみと山の遠さを味あわせてくれる山。
私のお気に入りに。













































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