キャンプにいきた~い
蔵で鞘におさまった剣鉈を見つけました。
ク~と私がこの家に住むまえに、この家で生活をしていた人のもの違いない。
剣鉈を鞘から取りだすと、すこし錆ていた。
剣鉈。
薪もつくれるし、魚もさばける。猟師をやっていたならば、獣の解体にもつかったかもしれない。
錆は、獣の血のりの跡か。
厨房に持ちこんで、研ぐことにした。
よく磨かれた刃物を恐いと感じる人もいるかもしれない。
よく研がれた包丁をもっているのは調理師だが、調理師が包丁で人を殺めた事件はきいたことがない。
調理師にとって包丁は命だから、調理師が人を殺めるにあたって包丁はつかわない。
よく切れるのを知っているから、恐いのだ・・・などど思っているうちに、錆ていた剣鉈はピッカピカに。
革製の鞘にレザーローションを塗って完了。
剣鉈は無事、鞘におさまった。
いい刀には、いい鞘がある、と言っていたのは確か向田邦子。
思い出したのは野村監督。野村さんという名刀には、さちよさんという鞘があった。
ボンクラの私はこの剣鉈で薪をつくる。
ク~の嬉しそうな顔が目にうかぶ。
はやくキャンプにいきた~い。
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