2016年10月02日

海にかえる

一日の終わりを告げる雲。


海にかえる


川向こうからは、ガーガーと濁音で鳴いている鳥の声が聞こえます。
田んぼに眼をやると、赤とんぼが飛んでいます。
そして、心臓の真っただ中を貫いて聞こえているのは塩川の声。
それほど強い響きなのに、ふだんは聞こえないんです。
でも、意識すると聞こえる。
凄く。

自分、還暦を過ぎまして、ときどき死ぬ練習をしてみる。
すると、鳥、トンボ、よく出没するヘビ、これから大変に迷惑をするカメムシ、雲、川、石、目に映るすべてが懐かしくて、ありがとうって感じになります。
自分はここから去るんですよね。

地球は、みんなの家。
そこで生まれて、死んでく。
でも、これも永遠に繰り返さない。

やがて宇宙はクォークの海になるらしい。
アントロピーの法則。
大切にしている焼き物。
いま、形でいるほうが難しい。
壊れて、粉になって、単純な元素になりたい。
自分の肉体も、そのほうが楽だと思う。

地球もなくなって、宇宙はクォークの海になる、
それは子守歌。
好きだった人も、嫌いだった人もない。
大嫌いなヘビも、蜘蛛も、栗の木も、岩も、海も、クジラも、みんな分解されて、クォークになってこの宇宙を漂い満たす。
それは救い。
みんなひとつになる。


山奥で暮らしていると、ときどきこんなことが頭にうかんできます。

きょうもいい一日でした。
ありがとうございます。



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Posted by かわらしま at 17:09│Comments(2)古民家暮らし
この記事へのコメント
かわらしまさん、おはようございます。

ときどき死ぬ練習をする。
なんて書かれてたので、ビクッとしましたよ。

けれども、
心地良い文章に引き込まれて、
こんな感覚、
私も時々空を眺めながら、
いろんな事に想いを馳せて、
瞑想してるときがあるって、
気づきました。

自分の中に埋め込まれた、
砂時計が、いつ終わるのだろうか!
お知らせはないのだろうか!

それだったら、
周りに居る大切な人達と、
限りある人生を、
一生懸命自分らしく生きていこう。

そんなこと、ふと思いました。

そして、
私の(老前整理)も、着々と。
捨てて、捨てて、すっきり暮らしたい。
本当に大切な、愛しいものだけにしたい。
また、長々書いちゃいました。(^^;)
Posted by lilymasako.lilymasako. at 2016年10月05日 05:00
この世界に生まれたことが奇跡だと思っています。
いま、光のなかにあることに感謝しかありません。
一日、一日、悔いなく、食べ物を美味しく頂いて、前向きに生きられたらいいですね。
lilymasakoさんも、いつまでも、お元気で、お暮しくさいませ。
Posted by かわらしまかわらしま at 2016年10月05日 15:50
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