2018年06月23日

初めての漆器

きょうも多く方にご来店して頂きまして有難うございます。
本日は限定品にサイドメニューを二品、御用させて頂きましたが、器でちょぴっと遊んでみました。


初めての漆器


鹿肉の赤ワイン煮には黒塗りの漆器。


初めての漆器


枝豆の葛豆腐には朱色の漆器。
どちらも明治時代の作。
出所は大鹿村。
私は大鹿村にきて知ったのですが、かつて、村では結婚が決まると披露宴用に漆器を一式新調したようです。
本日、限定メニューに使った漆器は、その誂えもので、木箱の5段積みで蓋のある立派なものです。
蓋には新調した年と月、それは披露宴のあった年と月だと思いますが、それと、それを新調したひと、つまり新郎の名が墨で記されていました。
ふるぼけた木の蓋をあけると、何十年も使われることなく蔵におかれていたのだなと思わせるカビの匂い。
漆器にはうっすらと時代が積もっていて、このまま薪ストーブの焚き付けにしようか・・・と思いました。
漆器のひとつを手にとると、意外なほどに軽い。
厨房にもっていき、洗ってみると、ついさっき作ったばかりのような輝き。
経てきた月日を感じさせない凛としたたたずまい。
漆器の姿をかりて、目のまえに日本人の原型をみるおもいでした。



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Posted by かわらしま at 19:02│Comments(6)古民家暮らし
この記事へのコメント
おはようございます(*^^)v
天気良くなりましたね!
今日は何を食べようかな
サイドメニューも楽しみです(*^_^*)
Posted by kim eider      kim eider      at 2018年06月24日 06:50
kim eider様

おはようございます。
私としては「あぶり鮎うどん」を是非たべてほしいです。
限定のサイドメニューは昨日、だいぶ出てしまいまして、枝豆の葛豆腐はあと3個で完売です。
鹿肉の赤ワイン煮は大丈夫です。
Posted by かわらしまかわらしま at 2018年06月24日 07:15
漆は空気中の湿気と温度で硬くなり、木との相性も耐久性もとても優れています。
素晴らしい技術だと思います^^
そして美しい。
Posted by きこりん。 at 2018年06月24日 07:31
きこりん様

漆器はよいですね。
器が使い手に寄り添ってくる感じがあります。
素材がすべて木の産物ということもあるのかもしれません。
器を作った無名の職人のおもいも伝わってくるようです。
Posted by かわらしまかわらしま at 2018年06月24日 07:49
こんにちは。
時を経ても綺麗に残ってるんですから使ってもらって喜んでると思います♪
不要品処分に行くと古くて良いものが沢山出てくることがあります。
全部取り置きしたくなるんですよね~("⌒∇⌒")
Posted by ゆたか.ゆたか. at 2018年06月24日 12:10
ゆたか様

河原嶋の古民家に住みはじめたばかりのころ、蔵の大掃除をまして、大量のゴミ? を捨てたのですが、もしかしたらお宝があったのかもしれませんね。
漆器は洗わなかったら、ほんとに薪の焚きつけにしていたかもしれません。
漆器ですが、いいものと出会ったなと思いました。
職人魂。伝わります。
Posted by かわらしまかわらしま at 2018年06月24日 17:37
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