2017年08月20日

高いボール、ハイボール

営業がおわったら草刈りをしようという予定をすっぽかし、ハイボール。
こうなったらも何もできるものではありません。
店の残り物をカウンターにならべ、のみのみ。
雲はダイナミックに空をゆき、お日様の陽射しをわが物顔でデザインしていきます。
稜線のかなたまで日蔭にしてしまって、好き勝手にしやがんなあ・・・と見守っていると、山の中腹にぽこっと陽を落としました。




それが両腕をひろげつつアッシのほうへやってきます。
もうそのへんにしとけって、思っておると、田んぼのまわりを低い城壁のように囲っている草に焦点をあわせて、なにやら神々しい・・・。
そこだけが天の恩恵をうけているようじゃないか。
セザンヌのセントビクトワール山じゃあるまいし、自然が私に迫って来る。
と、雲どのはそれをケシゴムで消してしまうと、とっとといってしまった。
雲殿・・・やるのお。  


Posted by かわらしま at 19:24Comments(4)古民家暮らし

2017年08月20日

白い羽のはえた馬

今夜はすごい星空。
月もないので、夜空から目をさげてくると闇が身のまわりに押し寄せてきます。
その漆黒のなかに、おとなり空き家があるはずですが、みえるのは闇ばかり。
河原嶋にきたばかりのころ、その家にはUちゃんという娘さんが一人ですんでいました。
こんな山のなかに、若い女性がひとりでいることに驚きました。
ほどなく彼女は結婚をし、遠いところへ行ってしまいました。
それから何年かして、河原嶋に現れた彼女は、お母さんになっていました。
ついこのあいだ出ていった人も、この星空の下のどこかで暮らしている。
河原嶋は船着き場のようだ・・・そんな自分だって、いつかここから船出をするような気がする。
そのときは白い羽のはえた馬にのって、天に駆けのぼるんだ・・・。
そんなことが思いうかばれてくるほど、今夜はすごい星空。





  


Posted by かわらしま at 00:44Comments(0)古民家暮らし