2017年08月21日

バッタバッタと逃げろバッタ。

冬のあいだの褐色の世界。
首を50メートルくらい伸ばして待ていた草の芽吹きは命そのもので、そこに雑草という言葉はありません。
その緑は、やがてどんどん増殖し、すべてを呑み込む勢いになると草との戦いがはじまりです。
そして今日は今年、3回目の草刈り。
河原嶋の小さな草原で鳴いているキリギリス。
なむさん・・・。
草刈り機のエンジンをかけ、草刈りがはじまりました。
逃げまどうキリギリス、バッタ、カエル・・・。
逃げろ、逃げろ、もたもたしてると刈っちまうぞ!。
草刈りをおえ、シャワーを浴び、ハイボール。
汗をたっぷりかいたあとのコレが一段と美味しいんですよね。
明日の朝、キリギリス殿、いつものように鳴いていますように・・・。




  


Posted by かわらしま at 19:42Comments(0)古民家暮らし

2017年08月20日

高いボール、ハイボール

営業がおわったら草刈りをしようという予定をすっぽかし、ハイボール。
こうなったらも何もできるものではありません。
店の残り物をカウンターにならべ、のみのみ。
雲はダイナミックに空をゆき、お日様の陽射しをわが物顔でデザインしていきます。
稜線のかなたまで日蔭にしてしまって、好き勝手にしやがんなあ・・・と見守っていると、山の中腹にぽこっと陽を落としました。




それが両腕をひろげつつアッシのほうへやってきます。
もうそのへんにしとけって、思っておると、田んぼのまわりを低い城壁のように囲っている草に焦点をあわせて、なにやら神々しい・・・。
そこだけが天の恩恵をうけているようじゃないか。
セザンヌのセントビクトワール山じゃあるまいし、自然が私に迫って来る。
と、雲どのはそれをケシゴムで消してしまうと、とっとといってしまった。
雲殿・・・やるのお。  


Posted by かわらしま at 19:24Comments(4)古民家暮らし

2017年08月20日

白い羽のはえた馬

今夜はすごい星空。
月もないので、夜空から目をさげてくると闇が身のまわりに押し寄せてきます。
その漆黒のなかに、おとなり空き家があるはずですが、みえるのは闇ばかり。
河原嶋にきたばかりのころ、その家にはUちゃんという娘さんが一人ですんでいました。
こんな山のなかに、若い女性がひとりでいることに驚きました。
ほどなく彼女は結婚をし、遠いところへ行ってしまいました。
それから何年かして、河原嶋に現れた彼女は、お母さんになっていました。
ついこのあいだ出ていった人も、この星空の下のどこかで暮らしている。
河原嶋は船着き場のようだ・・・そんな自分だって、いつかここから船出をするような気がする。
そのときは白い羽のはえた馬にのって、天に駆けのぼるんだ・・・。
そんなことが思いうかばれてくるほど、今夜はすごい星空。





  


Posted by かわらしま at 00:44Comments(0)古民家暮らし

2017年08月19日

カエル蓮根

きょうはいい天気ですが、なんとなく涼しくなったなと感じるのは、お盆を過ぎたからなのかもしれません。
ところで、河原嶋から見える農地の一角に、河原嶋で借りていない畑があったのですが、このところ使われていなかったので、あの畑で野菜をつくりたいねとク~と話していた矢先、畑の地主さんと偶然にお会いしまして、使っていいよ、とのお墨付きを頂きました。
川向こうは別にして、これで河原嶋一帯の農地はすべて河原嶋で借りることになったわけですが、はじめからそうしようと思っていたわけではなく、そういう流れになっていくのが不思議にかんじられました。
来年から田んぼをハスにかえていこうと思っていた矢先でしたから、これはいいことの前触れかもしないないと思ったわけです。
で、「河原嶋ファーム」の看板を立てようと思い立ったちました。
ハスが育って、レンコンが収穫できたら嬉しいです。




写真は昨年のはざかけの様子ですが、今年は見られそうにありません。
不作です。肥料のやりかたを変えたのと、田植をしたあとに気温が10℃を下回ったのが原因だと思います。
河原嶋のカエル米を楽しみにされていた皆さま、今年は申し訳ありませんがカエル米はありません。すみません。
来年から田んぼもハスにかえていこうと思っていますから、カエル米は、来年もないかもです。
そのかわり、何年か先に、「カエル蓮根」ができていたら嬉しいです。
無農薬のレンコンって、貴重みたいですから。  


Posted by かわらしま at 10:14Comments(2)田んぼ

2017年08月18日

青唐辛子のペペロンチーノ

きょうは朝から冷たい雨。
それでも河原嶋にきて頂いたお客さま、有り難くおもいます。
あと片付けをおえ、雨空を眺めていて、不思議だなあ・・・という感覚とともに、幸せだなあ・・・という思いが胸の奥から湧きてきました。
そんな私の横でメルが「いいこ請求」をしていて、彼女のツメのある右前足で私の腕に「ねえ、ねえ」とチョッカイ!?をだしております。
シランプリしていると、横になって、お腹をだして手足をバタバタ・・・。嬉しいんですね。
ふと、「バラが咲いた」の歌を思いだしました。
そのとき、私は妻を亡くし、一人暮らし。
そんな私とおなじ境遇のク~と出会って、一緒に暮らそうと言ったのは私。
来てくれるのかなあ・・・と思っていたある日、来てくれました!。
ドアをあけると、ク~。
ク~の後ろに、なぜかくっついてきている犬が一匹。こ、こいつ、なにも聞いてませんけど・・・。
メルでした。
独り暮らしの私の家に、ク~と、予定外! のメルが入ってきて、「寂しかった僕の庭にバラが咲いた」ようでした。
ありがとう、メル。
そうそう、ク~もあんがとさん。




写真は本日の賄。青唐辛子のペペロンチーノ。
人生、すいも甘いもありますが、辛いというのが私の印象。
汗だくて頂きます。
  


Posted by かわらしま at 22:39Comments(0)愛犬メル

2017年08月15日

イチジクのタルト

大鹿一味唐辛子が完売まじかになりました。
昨年の2割増しで作っていたのですが、昨年と同じように8月で品薄になってしまいました。
これじゃあラチがあかんと、来年は今年の倍の一味唐辛子をつくる予定で大鹿唐辛子を発注しまして、それだけも大変なのに村内の直売所において頂ている焼き菓子も来年は品薄にならないようにしたいと思っているのに加え、新商品のアイデアも幾つかありまして、それらをやり始めるとすると手いっぱいどころか手がまわらなくなります。
店はづづけたい。外商も面白い。というか、外商をもっとやりたい。
来年はカフェかわらしまの営業を土、日の週二日営業にして、外商に集中しようかなとも思っているわけです。
それにしても、菓子の厨房をつくろうと私が言ったときク~は戸惑っていました。
そりゃあそうです、ク~は菓子づくりはシロウトのようなものでしたから自信なんかあるほうがおかしい。
あれから5年。
菓子づくりだけでなく、新商品販売の全体像まで自分で設計するようになりまして、いまでは私がおいてかれそうです。




写真はク~が昨年まで作っていたイチジクのタルトですが、今年はそれはやめて、もうひとつレベルアップしたところにあるイチジクのパフェにしておくれやすと頼んだところ、アイヨ~、とのこと。
私が言った瞬間にそれが頭のなかでできるのは。いままでやってきたことの蓄積がそうさせているわけです。
頼もしくなりもうしたのう・・・ク~どの。
私の返事は「うい~す・・・キイ!」








  


Posted by かわらしま at 23:25Comments(4)自家製スイーツ

2017年08月15日

チチタケうどん

いつもは全くといっていいくらい人通りのない大河原銀座。
今夜の花火大会に合わせて帰省したご家族がぶらぶら歩いております。
凄い人通り! といっても7,8人くらいなのですが、なにしろ普段、目にする光景ではないので思わず見てしまいます。
その大河原銀座に面した家の玄関先でバーベキューをしているご家族。焼き網にはフランクフルトが・・・こ、これでビールですか・・・仲間にはいりたいです。
後ろ髪をひかれるおもいで、といっても、誰も引いてはくれませんが、急ぎ向かったのは山。今年はキノコ爆発の予感。




採ってきたのは笠に触れると白い粘液を出すチチタケ。栃木県民熱愛のキノコだそうですが、長野県であまり食べられてはいません。炒めるとコクが出るんですね。
ということで、金曜日からの3営業でチチタケうどんをやります。
キノコを採ってきた足で花火大会の会場の大西公園に立ち寄りました。会場は村人でいっぱいでした。、
いつもは畑からでてきたばかりのノラ着姿で、素そのまんまの女性たちも、この日は、お! ダレ・・・おお! あんたかあ・・・ってくらい着飾っておりまして、そのギャップがまたいいんですよねえ・・・なんて、まさにオヤジのコメントだすなあ。

それと、通行止めのお知らせです。
河原嶋から天空の池にむかう道路ですが、中村農園さんから北川牧場下までが通行止めになります。
期間は8月20日から9月20日まで。
時間は午前8時半から午後5時まで。
詳しくは大鹿村役場☎0265-39-2001 産業建設課までお問い合わせください。


  


Posted by かわらしま at 08:42Comments(0)自家製うどん

2017年08月13日

夏の主食トウモロコシとキュウリ

営業をおえ、納品に走って、河原嶋に帰ってきてシャワーを浴び、ほっと一息。
耳をすますと蜩の声が・・・。
生き方のギアを「ゆっくり」に変えたくてここに来たのかなと思っていたのですが、けっきょく、町暮らしをしていたときと同じで自分で仕事をつくって忙しくなってる。
しょうがないです。ゆっくりできない性分なんですね。
ふと思ったのは、大鹿村ってけっこう山奥にありまして、こんなとこにきて何ができるのかって。
自分はなにができるのか。
町も山奥もおなじ。
でも、いづれはゆっくりしたなとは思っていますが、大鹿村って60代なんかまだガキんこなんですね。
70代がばりばりやっているのを見ていると、元気がもらえるんです。
大鹿村にきてよかったこと。わたしがまだガキンコだとわかったこと。ありがとう!。




ところで写真ですが、夏の主食、トウモロコシとキュウリです。
毎日こればっかり、というより、マグロの刺身があっても真っ先に食べるのがこれです
こればっかりですが、こればっかり食べたい。
大鹿村のキュウリ。
大鹿村のトウモロコシ。  


Posted by かわらしま at 18:39Comments(0)古民家暮らし

2017年08月11日

キリギリス釣り

かわらしまの定番、山塩うどんがリニューアルしました。
うどんツユに山塩を使っているのはこれまで通りですが、トッピングを大鹿村で獲れた鹿肉のローストと大鹿村で平飼いされている鶏の卵でつくった厚焼き玉子にしました。
鹿肉は低温調理してありますので獣臭はほとんどなく仕上がっていると思います。
これ一杯で大鹿村の味が楽しめます。




ところで、写真ですが、キリギリスを釣っているところです。
子どものころ、キリギリスを捕まえるが大変だった話を、お客様で釣りが大好きな松川町の石屋さんに言ったところ、長ネギで簡単に捕まるよ、と教えてもらったのは昨年だったと思います。
で、今年、やってみました。
すると、なんと! キリギリス殿はなんの躊躇もなく、なんの警戒もしないで長ネギにかぶりつきました。びっくり!。
こいつ、キリギリスではないです。ただのガッツキ虫です。
あんなに苦労して獲っていたのが嘘みたです。  


Posted by かわらしま at 19:42Comments(0)自家製うどん

2017年08月10日

丸亀製麺の挑戦

このところ暇があるとハスを見にいっています。
というのも、河原嶋農園の田んぼを来年、ハスにしようかなと思っているからです。
で、その途中で久しぶりに立ち寄った丸亀製麺。
一口、食べて、お!。
麺が変わりました。もう讃岐うどんではありません。腰が若干、弱くなってざらつきがあり、エッジが立っていません。麺の寝かせ不足か踏み不足。
不味くなったとかいうことではなく、丸亀製麺の戦略を感じました。
麺を変えたのは、その布石と私は受けとったわけです。
食事をおえ、会計をすませて、外にでて、ウインドウ越しに製麺の様子をみて納得。
以前は包丁切りでしたが、パスタの切り方の麺カッターに変わっていました。伸ばしながら切る方式なので麺は腰不足になりますが、これは次の布石なのかもしれません。
回転寿司にうどんやラーメンのある時代です。こんど丸亀にくるときパスタもありかなと思ったわけですが、店の設計上、それはないとは思いましたが、そういえば!、新商品で親子丼があったのを思い出しました。隣のテーブルにいたオジサンは、その親子丼と天ぷらでランチ。
丸亀でうどんではなく、ご飯ものと天ぷらで昼ごはんは初めてみました。
今、飲食業界を引っ張っているのは大手だなあと改めて感心しました。
丸亀製麺の貪欲。いいですね。
私もまだまだ頑張らなければと思ったわけです。





で、写真のうどんですが、試作を繰り返しましたが、けっきょく商品にはなれなかった黒小麦のうどん。
失敗をしながら新しいものを作る。
チャレンジする余地がなかったら、私の場合、飲食業に楽しみはありません。  


Posted by かわらしま at 21:18Comments(0)食べ歩き